この想いを言葉にしてはいけないと、俺は知っている

俺はお前が好きだ
お前はアイツが好きだ
アイツはお前が好きだ

よかった。相思相愛じゃないか！
低い確率の中、お前達が同じ想いだということは奇跡じゃないか！

あぁ、でも俺はアイツじゃない。
アイツとは全く違う。容姿が一緒なだけなんだ
お前を助けるためだけにここに来たんだ
こんな感情はいらないものだったんだ
なのに、どうしてこんな感情を抱いてしまったんだろう

こんな感情さえなければ、こんなに悲しむ必要はなかったんだ
こんな感情さえなければ、お前を悲しませることはなかったんだ
こんな感情さえなければ、このまま友達でいれたのんだ

こんな感情さえなければ、お前達を、祝福できたのに


俺はお前を助けにここまで来たんだ
でも、助けるのは、アイツじゃないと意味がないんだ
だから、このまま、お前を助けるまで、俺はアイツにならなければならないんだ



ねぇ、ジィちゃん
あの馬鹿を助ける前に俺の心がボロボロになって死んでしまいそうだよ